スポンサーサイト


上記の広告は1ヶ月以上記事の更新がないブログに表示されます。
新しい記事を書くことで、こちらの広告の表示を消すことができます。  

Posted by ミリタリーブログ  at 

2008年10月06日

初速の安定と潤滑

初速が安定する要素っていろいろありますよね。
①弾の重量や径の精度
②チャンバーの弾の保持位置
③HOPの精度
上記の内容が整うと集弾性はピンホール!
ってわけにはいかないでしょうね。

初速を決定する重要な要素として「ピストンスピード」があります。
ノズルから吐出するエアの圧力や速度を決定するのがピストンスピードで
気密が取れた状態であることを前提とすれば、ピストンスピードが一定=吐出圧力が一定であるってことです。
で、ピストンスピードを決定するのはスプリングであることは間違いないのですが、ピストンの重量やパッキンの状態で変動するのは今更言う様な話ではございません。

さて、ピストンスピードが一定ならば弾速の安定に貢献できるのですが、なかなか思うようにならない。
原因の一つとして考えられるのが「潤滑」なわけです。
ここで考える潤滑はシリンダー内面とピストンリング(パッキン)の潤滑なのですが、よく「鏡面仕上げ」とかメッキ処理済みとかいったカスタムパーツやカスタムメニューを目にします。
確かにツルツルの摺動面は滑りも良さそうな感じがします。 (あとでガッツリ否定させていただきますが)

物が摺動するときに「スティックスリップ」という現象が発生する場合があります。
スティックスリップは身近な現象だとワイパーのビビリがそれです。
ワイパーにとっての潤滑剤は雨(水)なわけですが、ガラス→水→ゴムの関係が崩れるとビビリ現象「スティックスリップ」が発生するわけです。
このワイパーに起こる現象はシリンダー内部でも発生します。油膜の保持力が弱く、さらにゴムパッキンへの吸着性が悪いと発生しやすいです。
当然発生してしまえばピストンスピードに与える影響は想像できます。

それを予防するために何をするか? 

粘度(ちょう度)の高いグリースを使って油膜切れを防止する方法が一般的です。
さらさらの油では油膜を保持できなくなるからですね。
そのグリースにも問題がありまして「粘性抵抗」によってピストンにブレーキをかけ気温により粘度(ちょう度)と油膜の厚さが変動したりします。これも初速の不安定要素ですね。

長くなるので続きは後日。



【余談ですが】
ギアの鳴きも同じような現象です。
ギアの当たりが適切じゃないために油膜が維持できてない、金属同士が直接擦れるために起こる現象です。
ワイパーじゃなくて金属ならば焼き付きと剥離を繰り返してるわけです。当然磨耗も早くなります。
潤滑には境界潤滑とか流体潤滑とかいろいろな仕組みがありまして、フッ素、セラミック、ボロンなどは固体潤滑に分類されます。添加物であるフッ素などがベアリングの役割をして金属同士が直接触れないようにしてるわけです。
モリブデンなどはウロコ状の皮膜を金属面に作り、強い圧力が加わって焼き付きそうになったときウロコが剥がれて焼つきを防止する仕組みになってます。



眠くなってきた・・・ パトラッシュ・・・    


Posted by みやん  at 00:03Comments(4)本題の潤滑関連

2008年10月05日

シリンダーオイル試作

かなり前からテストしていた特殊潤滑剤「HP LUB09」です。


今までテストした中では耐久性、潤滑性の両面で一番の結果を出しています。
2年間オーバーホールなしのM4(マルイメカボックス)は初速95付近で安定しています。

メタル軸受、タペットプレート以外はノーマルです。
箱出しの状態で初速85前後だったので、シリンダーに塗布したHP LUB09の効果で初速がアップしたのは間違いないと思われます。マルイが組み付け時に使う油脂類は、それ自体で性能UPを期待するって事じゃなくて長期潤滑 低コストを選択したわけで間違いではないと思いますしメーカーであるが故の仕方ない部分だと思います。
補足としてマルイ純正のスプリングがここまでヘタってないこともすごいですよね。いい加減なアフターパーツなら数ヶ月で自由長が短くなってしまうものもありますので・・・

とにかくです、あれこれ賛否両論のアフターパーツを散在して組み込むのも否定しませんし、カスタム不要論を唱えてるわけでもありません。ただ、潤滑油だけで必要な性能が引き出せればカスタムの可能性も広がるのではと考える次第です。

で、この「HP LUB09」には問題点があります。
一番は高いface072諭吉ですよicon10
そして入手ルートが確立されてない。 多分、国内には代理店がないんじゃないかなぁ。
メーカーのサイトでも紹介されてない製品だしね。

ある工業機械の代理店の方から紹介してもらって直接フランスから仕入れているのが現状です。
めんどくさいです・・・ 

そこに朗報。グリースを作ってもらってるメーカーさんから「専用オイル 作っちゃう?」
マジっすか? またやるんですかicon11
てな具合で話は進み、「HP LUB09」を研究用に提供して出来上がってきた試作1号がコレ。


基本的には「HP LUB09」の成分に近いとの事です。
比較のためアルミ板に吹いてみました。


まったくの別物ですね。粘度が違いますし、匂い(ベースオイルの違い、多分パラフィン系)も違いますね。
指で伸ばしても違いがわかります。

まあまだ試作1号なので過剰に期待しないで気長に取り組んでいきますよ。


  


Posted by みやん  at 13:37Comments(4)本題の潤滑関連

2008年08月27日

おお!製品化するですか!

超お久しぶりです。
俺です。 みやんです。

実は今年の3月に病気しちゃいまして、まだ完全に復活は出来てませんのです。
無理すると死んじゃうかもなので、お年寄りのような日々を過ごしております。

で、なんで今ここミリブロに書いているのかちゅーと、
以前から実験に付き合ってくれてた潤滑油メーカーさんから連絡がありまして
「テストしてたグリースだけど、製品化するよ~」とのこと。

マジっすか? オラが闘病中に開発は進んでたと?

「ブツ送っといたから使ってみてね~」だそうな。

んで、さっき届きますた。

蓋がベコベコなのは私がコジコジしたからです・・・

蓋を開けると

ん?


おお!青ですか~
成分は教えてもらえなかったです・・・

でもね、今まで実験してきてギア用グリースとしては群を抜いて高性能ですよ。
ノイズが激減します。
もうすぐ店頭に並ぶのですねぇ。 オラも開発に係わったちゅー事でいいのかな?


  


Posted by みやん  at 16:56Comments(0)本題の潤滑関連

2007年12月17日

ver7 テスト

えーと・・・ 
わたくしがやってるのではないのですが
兄弟分のデアブロさんがver7でドライ潤滑&新ギアオイルのテストを進めております。
http://blogs.yahoo.co.jp/keey9423/38578426.html


強化パーツとの相性などを含めての実験ですので、かなり参考になります。
なんせ自分一人のインプレッションでは先入観が入ってしまう可能性もあるので
非常に心強い協力者です。

先日、江戸川区某所にて顔を合わせ感想など聞いて観たのですが
「新ギアオイルについてはすぐに違いがわかる!」との事。
この辺は自分も同じ感触です。

ボロンスプレーについては「初速変化を見ないとわからないね」と。
う~ん・・・ そのとおりですな。

一応、今週末あたりにクローニーを使って初速検証と鍋会をする予定。
我が家はBB弾だらけになるのか?!  


Posted by みやん  at 19:07Comments(2)本題の潤滑関連

2007年12月03日

ギアオイルSPL2

先週書いたとおり、メーカーの営業さんが直接届けに来てくれました。
「ギア専用オイル試作2号」です。
缶は無地のままなので、見ても違いはわかりません。

成分は前作とまったく違うらしいのですが、1号も使い始めたばかり
特に不具合も無く、どちらかといえば「いい感じ」なのですが
技術者には技術者の拘りがあるみたいです。

中身が違うのなら見てわかるかな?ってことで
キッチンペーパーに「ブシュー!」っと出してみました。


左が1号、右が2号。
新型の2号の方が黄色いですね。
えーと・・・ 黄色い成分って・・・ 黄色・・・ 黄色・・・
カレー・・・ レモン・・・ たくあん・・・
わからん!オイルメーカーに勤めていた頃に「硫黄分が多いと黄色味が強くなる」って
勉強したのですが、匂いが硫黄じゃない。
硫黄分が多い匂いの典型は「自動車用のギアオイル」 
あの玉ねぎが腐ったような匂いが硫黄の特徴。だからすぐにわかる。

まあ、そのへんはいずれ教えてくれるでしょう。face02

今回はちょいと手抜きで使ってみました。
AIMSに入ってるver3に隙間からひと吹きして変化があるか?(超感覚的・・・)
でね、結構いいですよ。トリガー引き始めのギア音が、あきらかに静かに!
こりゃ分解して塗りなおしたいですねぇ。
面倒ですねぇ・・・ でもやりますよ・・・


それからちょっと余談ですが、シム調整ってどんな風にやってます?
通常は組んで回してバラして・・・・・・  
結構手間がかかりますよね。

最近わたしは自己流の手抜きで、そこそこ満足できる結果が出てます。

調整が上手くいったメカボの軸受けを分解しない状態で
ポンチなどの先が細い工具を使って左右から押してみる。
遊びの具合を感覚的に覚えるのですよ。


それから新規で組むメカボを仮組して同じように軸受けをグリグリしてみる。
どのギアが遊びが大きいのか、キツイのか、コレだけでもわかれば調整が楽でしょ?
これをやってみるとわかるんだけど、ベスト(に近い)クリアランスは
案外ユルユルなんだなぁ・・・ ってこと。

上記内容に責任はもてませんが・・・  face04  


Posted by みやん  at 12:14Comments(2)本題の潤滑関連

2007年11月21日

バレルの撮影

初速などの実験をする前にバレルの潤滑なども着手しようかなんて・・・
んでね、ちょっと撮影してみたんですよ。

難しいですねぇ・・・ なんだかさっぱりわかりません。
だれか良い方法を知ってる方、おしえてくださいませ。

一年ほど放置プレイのマルイ純正バレル。

汚れが付着してるのがわかりますか?
恐らくコレが着弾のバラつきを発生させる一つの原因。

クリーニングしたい気持ちを抑えて、この汚れた状態を温存します。
バレルの集弾性と汚れ、適したオイル、チャンバーにボロン皮膜などなど。
今後の実験でやりますので、キレイにしちゃったらダメなんですface07
実験材料が足りねぇ・・・  


Posted by みやん  at 12:00Comments(5)本題の潤滑関連

2007年11月19日

事前テスト報告

ボロン系のドライスプレーを使用して問題ないか?
メーカーが開発中のギア専用オイルは安全なのか?
そんな理由から性能テストの前に耐久性の事前テストを行ったわけですが。
http://abura.militaryblog.jp/t12993

生贄になったのはSTAR AIRCRAFT社のM4です。
ver2と基本的に同じなのですが、バネだけ取り外しが可能なので楽チンです。



スイッチユニットもオリジナルのモノを使っています。
さらにチャンバーがメカボに固定される方式になっています。

この辺の詳しい話は改めてレポートします。


さて、前回分解した時に内部を洗浄し
シリンダーとピストンヘッドにパウダータイプのボロン系潤滑剤を吹き付けました。
それ以外は何も付けていません。


白く付着しているのがボロンです。
恐らく不要分は飛んでしまうだろうと予想しました。
また、イメージとしては1マグくらい撃った時点で潤滑性能を失い
最悪クラッシュもありえるな・・・ と。

んで、これが今回分解した内部。


わかりづらいですかね?
摺動部にはちゃんとボロンが残ってます。
動きもシブくなってませんしOリングの変形もありませんでした。
ココまで4000発くらいの使用状況です。


続いてギア部分です。
こちらには「ギア専用」とだけ言われて詳しい内容は教えてもらってないオイルを
ちょっと心配なのでメーカーさんのアドバイスより多めに塗りました。
グリースと比べるとかなりサラサラでWAKOS ビスタックみたいにネバネバしません。
当初の予想「すぐに飛んじゃうない?」でした。
だってねぇ、グリースだってショボい奴は飛んじゃうしねぇ。
そしてコレが使用後。

わかりますか?
開けたときは「やっぱ飛んでるじゃん!」と思ったのですが
しっかりギアに油膜が保持されてます。
飛び散ってるのは余分に塗ってしまったオイラのせいなのね・・・

薄い油膜がちゃんと用を成してるのかが問題なのですが
ギアをふき取っても鉄粉が出てないし、汚れません。
ちゅーことは最低限の油膜でちゃんと潤滑してるってことですね。

ちなみに飛び散りもBOX内部にべチャべチャではなくて
一箇所にモコっと付着してる感じです。

実験結果をメーカーさんに話ししたら
「ボロンにはちょっと過酷過ぎるかも」
「長期使用の結果を見たい」

「ギアオイルはいっぱい付ければいいってもんじゃないですよ!」
「実はもっといいの作ってるんです( ̄ー ̄)」


わたくしの見解としては
【ボロン】
・シリンダー部に使用しても現段階では十分な耐久性がある。
・オイルに比べて非常に作動が軽い。
・ドライなのでチャンバー、バレルへの影響が少ない。

【ギア】
・低粘度なので抵抗が少ない。
・耐磨耗性は非常に高い。
・定着が良く、適量が摺動部に残る。

まぁ、初期実験ですからね。
このくらいが判ればいいんじゃないでしょうか?
まずは使っても大丈夫って事がわかりましたので
初速や回転数の変化を検証していきます。

予測
1、初速は上がる。
2、回転は上がる。
3、セミのレスポンスが向上する。

以上の3点を元に実験します。






けっこうめんどくさいねぇ・・・  


Posted by みやん  at 12:16Comments(6)本題の潤滑関連

2007年11月13日

コレがボロン含有の潤滑剤

コーティングなどの紹介ばかりで、モノの画像をUPしてませんでしたね。
こんな感じで、何のラベルも付いていません。
詳細は秘密のままです。

今のところ確認できているのは
①主な潤滑成分は「ボロン」である
②完全にドライ潤滑
③電動ユニットのシリンダーに適している(耐久性はテスト中)
④ガスブロのスライドに適している(耐久性テスト中)
こんな感じかな?

ボロン=ホウ素
ダイヤの次に硬い物質で半金属であるとのこと。
半金属ってなんだ?

乾燥潤滑なので精密射撃をされてる方には最適でしょうね。
気温や湿度に影響されないし、粘性抵抗がないので
シリンダーやスライドの動きにムラがない。

わたくしはヘタレゲーマーなので精密射撃のレベルでレーポートできませんface04
シューティング系の先輩方! 参考意見よろしくお願いします。
手入れもマメにするのでしょうから、そこそこの耐久性でもOKですよね?
チャンバーやバレルに油分が付くと弾道に影響があるのでコレもOK?

メーカーさん曰く 「内緒にしといてくださいよ~」なのですが
コッチにしてみりゃ「いいブログねたができた~」なのです。
そりゃね、開発中の新素材でサンプルまでもらっちゃたらさぁ
書いちゃいますよ。ぜったい。

次は「ギア用潤滑剤」を検証しちゃいます。  


Posted by みやん  at 13:25Comments(0)本題の潤滑関連

2007年11月12日

ガスブロでも実験開始

先日のSTAR AIRSOFT社製 M4のメカボは今のところ順調に作動しております。
調子いいですface01
もうちょっと撃ち込んだら再度分解して公開します。 しばしお待ちを。

そこで、今回はハンドガンもやってみました。乾燥皮膜。
生贄になったのはWA MARSOC ノーマルです。
使用した油は例のボロン系、M4と同じものです。

今までガスブロに関してはWAKOS フッソ105を使用してました。


分解して清掃と脱脂作業をすすめていきます。
ちゃんと給油はしてきましたが・・・

結構よごれてますねぇ。
コレはやはり磨耗してるって事ですよね。
磨耗してるって事は抵抗があるって事。

WAKOS105はサラサラで粘性抵抗が少なく摩擦係数が少ないとしたら
スライド部分には適していると思われます。
気になるのは吹き付けたところに「お汁」が残るんですよねぇ。
一応ウェットタイプの潤滑剤ってことですね。

さて、ある程度きれいに出来ましたのでボロンの吹きつけ作業に
とりかかります。



吹き付けたら乾燥させて(5分くらい)組み付けます。
組み付けたらハミ出してしまったコーティングを歯ブラシなどで
落とします。
このコーティングは乾燥すると余分な成分が白くなります。

スライドを手で動かしてみます。
お! いい感じですねぇ。 非常に軽くサラサラ感が伝わってきます。

100発くらい撃ってからブリーチ部分の確認です。

わかりますか?
若干パールっぽい皮膜ができてます。
指で触ってみると、なんと言うか・・・
ベビーパウダーを塗ってあるみたいな、テフロンフライパンのような・・・
いまのところ「作動は軽く 異音なし 他の機関に悪影響なし」


ひとまずは定着したようなので長期使用して報告します。  


Posted by みやん  at 11:12Comments(2)本題の潤滑関連

2007年11月08日

事前テスト開始

昨日書いたとおり、スター製M4のメカボックスを生贄にしまして
「使用して問題ないか?」といったレベルのテストを開始しました。 
なぜスターのメカボックスを選択したかというと、
バネを分解せずに抜くことが出来るのでメカボックスを開く時に楽チンなんです。
 したがって組み付けも最後にバネを組むことが出来るので楽です。


 
そんなこんなで、ギアとピストン、シリンダを取り出して脱脂しました。
シリンダ内部にはホウ素皮膜(?) 皮膜になるのかどーかは未確認ですが
いわゆる「ボロン系」の乾燥潤滑剤を吹きつけて乾燥させます。
ピストンはヘッドのOリングに同じくボロン系の潤滑剤を馴染ませます。
いつもならOリングはシリコングリースを極薄く馴染ませるのですが
今回はココも完全にドライです。 失敗したら切れてしまうでしょうが
成功なら理想的な潤滑になるはずです。
画像は後ほどアップします。

ギア部分にはサラサラだけど吸着性が高いというメーカー営業さんお勧めのオイルを使用。
何でもカートのチェーンに使っても平気らしい。
でもチェーンルブみたいにネバネバしてません。
高速回転部位に使用しても油分が飛ばされない、
極圧性(焼きつかない)が高いとの言葉を信じ
少量を塗りつけ、再度組み上げ後軸受け部分にも少量注油しました。
こちらの画像も後ほど。

この状態で4,000発くらい撃ちこんでからバラして検証してみます。  


Posted by みやん  at 12:19Comments(0)本題の潤滑関連

2007年11月07日

放置プレイ・・・

長期放置しておりましたicon10


まだ、見てくれる方はいるのでしょうか?face07


ちょいとネタも溜まってきたので復活宣言いたします。


3月に書いた実験予告は事情により、ちょっと延期させてください。


計測する道具がいろいろと・・・


さて 今回復活する気になったきっかけがありまして、


とある潤滑油メーカーの方とお話する機会があり


電動ガンの話をしたら「面白そうじゃないっすか!」と。


そこから2ヶ月が経過し、先日いきなり「新素材の油です! これ、使ってみませんか?」


そりゃねぇ 断る理由はありませんよ。 


そんなこんなで「久々にやってみるか!」となったわけです。


ホント、定期的に足跡を残してくれてる方もいっぱいいますし・・・


少しでも参考になるテストが出来ればと思います。


 


さてさて、今夜あたりから実験の下準備を開始しますが


何をやるのか?


①シリンダーの完全ドライ潤滑(新素材)


コレはですね、気温の影響を最小限にしたいのと油の粘性抵抗を極限まで低くするならドライしかないと。んで、どのくらいの連続使用に耐えられるのかをやってみてから初速変化などを見ていく予定です。


②低粘度ギア潤滑(新素材)


コッチはグリースに代わる潤滑を検証します。


グリースより柔らかい潤滑剤を使用した場合、一般的には抵抗が少なくなるはずです。


抵抗が少なくなればサイクルが「ハイサイクルになる」「セミのキレが良くなる」「バッテリーのライフが伸びる」


もちろんデメリットもあります。


クッション性が低くなるのでギアへのダメージがあるかも。


そして、作動音が大きくなるかも。


さらに、メンテナンスサイクルが短くなるかも。


 


まあギアボックス一つ壊すつもりでやってみますよ。


 


 


 


 


 


 


 


 

  


Posted by みやん  at 20:13Comments(4)本題の潤滑関連

2007年03月30日

予告2

次にやる実験が決定しました。

バレルとBB弾の干渉について調べてみます。
コレは諸説ありまして、バレルの上面(HOPによって引き上げられる方向)に沿って転がるように通過して発射されるとか、一定の箇所に接触しながら通過(バウンド?)するなど、聞くことがありますね。

これ、なんか違うような気がします。
バレルに沿って転がるまたは滑るように通過するならですよ、銃口部から射出されたBB弾はバレルの向いている方向に対して上に向かってすっ飛んでしまうはずです。
また、バレルの中でバウンドしながら通過するならBB弾の精度を考えると弾道が安定するはずがないと思うのです。

そこで私なりの仮説「基本的にBB弾はバレルと非接触で射出される」です。
BB弾が空気に包まれるようにバレル内部を通過して、銃口から大気圧に射出されてから、はじめてHOP回転の影響を受け始める。
だから、バレル内部の精度はちょっとしか弾道に影響ないし、ノーマルでもちゃんと掃除してれば十分。しかも仮説が正しければチョークバレルに利はない!なのです。

メーカーさんに怒られちゃうかな・・・

でもね、考えてみてくださいよ。BB弾の精度ってそんなにすごくないでしょ?
大きさも重量バランスもさ。
そこに工業規格のスゴイ高精度バレルとか使ってもねぇ・・・

で、実験方法の発表!
①ノーマルバレルを使用する
②バレル内部を脱脂しながらクリーニングする
③初速を計る
④バレル内部にシリコン皮膜を形成する(スプレーして軽く拭き取るだけなんですが・・・)
⑤初速を計り前者との比較をする
⑥仮説。干渉してるなら初速に変化が多少なりともあるんじゃないかな?
⑦鉛筆の芯を粉にしてバレル内部に何とかして塗る
⑧BB弾を射して回収。汚れ具合をチェック 汚れ方によって何かがわかる(わかってくれ!)

今回の実験は多分、かなりの精度で計測しないとダメなんだろうけど、まぁアレですよ、所詮オモチャですから コノいい加減さも楽しんでいただきたいのです(∀ ̄〃)

仮に・・・ 仮にですよ、スゴイデータが取れたとしてもですよ、 メーカーさん。素人の遊びだと笑って流してください! ご意見は歓迎しますがね。  


Posted by みやん  at 13:56Comments(3)本題の潤滑関連

2007年03月26日

実験① 追記

まあ、自分としては予想通りの結果でしたね。
純正の黄色いグリースをそのままにして(ロットによってちがう?)
上塗りのような状態での実験ですから、本当に効果あるのかな?って思いもありました。

グリースってオイルを保持できない箇所を潤滑するために存在するわけです。
その使用条件によって稠度(ちょうど)を選んだり材質を選んだり。

通常の油と比べてグリースは稠度が高い、つまり硬いので高速で前後運動するピストンに対しては硬くて抵抗になるはず。
ではなぜグリースを使うのか?
これは予測でしかないのですが、メンテナンスフリーに近い状態を目指してるからなんでしょうね。
「オモチャ」のカテゴリーである電動ガンに毎回メンテナンスを求めるようじゃ商品として「ダメ」扱いされてしまったでしょう。実際JACなどに代表されたエア方式のフルオート銃は簡単な構造、簡単なメンテナンスでしたから、そのシェアを喰うためには信頼性重視は当然のことですね。

話を戻しまして・・・ 今回はノズルから少量のテフロン系潤滑剤をひと吹きするのみで初速の変化を計測してみたわけですが、この方法としては好結果だと思います。
シリンダー内部では、恐らくヘッドのOリングのみが接触してるはずです。
その接触部分に低抵抗物質であるテフロンの効果が出てピストンスピードが上がったと考えられます。
気密性がよくなったのでは?と考える方もいらっしゃるでしょうが、今回のオイルはサラサラの低粘度&乾燥皮膜タイプですから、気密には影響ないと判断してます。

ホントはピストンスピードを計る方法があればイイのですがね。
聞いた話ではノーマルで11m/S程度のスピードらしいです。
だとすれば8倍強の速度でBB弾を射出するってことですから、仮に1m/Sほどピストンスピードが上がると、その効果は・・・

今回は超お手軽テフロンコーティングでしたが、ヘッド周りの余分なグリースを拭き取ってからテフロンスプレーする「わりとちゃんとした調整」も検証しなければなりませんね。

あ・・・ それからですね、シリコン系の潤滑剤をギアとか高荷重がかかるとこに使っちゃダメですよ。
シリコンって安定した物質ですが極圧性(焼きつかない性能みたいな感じ)は低いですからね。
簡単に言えばサラサラすべすべだけどグリグリには弱いのです。
そんなわけでグリースマッチングなんかも検証する予定あり。  


Posted by みやん  at 18:35Comments(0)本題の潤滑関連

2007年03月26日

実験① 結果発表

おまたせしました。
予告分の実験をやってきましたよ!
場所は「AREA86」のシューティングレンジ。
気温は13℃くらいで冬にしては暖かめ。
弾速計はクローニーです。

今回用意した銃は東京マルイのM4ノーマルとM4Sシステムのショートバレル仕様。
いずれもノーマルバレル、メカボックスを開けたことすらないドノーマルです。

まずは何もしない状態で弾速を計りました。
10発計って、平均値を出します。

M4 88.6m/S
フルノーマルにしては良い数値じゃないでしょうか?
弾速も安定しています。

M4Sシステム(ショートバレル) 79.9m/S
やや初速が低めです。
やはりショートバレル加工が影響してるのでしょう。

早速、実験開始です。
予告どーりにテイクダウンしてノズル部分から油を吹き込んで数発空撃ち。
余分な油がバレルに吹き出ないためと、シリンダーに行き渡たらせるためです。
使用した潤滑油は「ワコーズフッ素オイル105」と日本で入手困難な「FUCHS HP LUB」です。
そのまま元に戻して計測開始!

まずはM4からです。
使用したのは「FUCHS HP LUB」
1回目 89.4m/s  2回目91.0m/s
2.4m/sアップです。
どーですかね? 施工後から計測終盤にむけて弾速は徐々に高くなりました。
もっと撃ち込んで馴染んでくると、ちがうデータが取れたかもしれません。
最高値は最後の20発目92.2m/sでした。

次はSシステム。
使用したのは「ワコーズフッ素オイル105」
1回目80.6m/s  2回目81.1m/s
1.2m/sアップ。
最高値は84.6でした。
こちらもやはり2回目の方が初速が高くなってます。
一発ずつ見ても後の方が初速が高くなっていることは明らかでした。

さてさて、皆様はこの結果をどのように見られますか?
間違いなく良い方向に結果が出てますよね。
もっと撃ち込めばまだまだ初速が上がるような気配です。
当然、追跡調査いたしますよ。耐久性も含めてね。


で、今回使用した潤滑スプレーは、いずれも「ゴム、プラスチックを侵食しない」という説明が付いています。テフロン自体は固体ですから、希釈している成分樹脂に対して攻撃性がない(少ない)ということですね。
それから両者ともフッ素系の潤滑スプレーです。
そして非常に高価なことも共通です。
「FUCHS HP LUB」に関してはフッ素の含有量が非常に多く、長期使用にも対応できるのではと予測していますが、それも見てみないことには納得できないです。
メカボにも使用してみる予定です。
日本では販売ルートがないため、見たこともない人が多いのでは?

ちょっと長くなったので、小分けにして個人的見解を書いてみます。
それとメーカのコメントももらえれば。

それから次回の実験は「バレルと油、徹底?検証!」だ。


  


Posted by みやん  at 12:10Comments(0)本題の潤滑関連

2007年03月18日

予告

理論ではなくて、実際に効果または体感できるって言うのが重要ですよね。

そこで、最初にやってみようと思うのが「メカボックスのノズルから各種スプレー潤滑剤を吹き込んで塗布前後の初速を計ってみます。 10発の平均値を出せば十分でしょう。

実はこれ、自分の銃とか友達に依頼されたカスタムでメカボをバラした時にピストンヘッドパッキンの黄色いグリスを拭き取ったあとにシリコーングリースを極薄(馴染ませる程度)塗る→シリンダー内部のクリーニング→フッ素系のノンオイルスプレー といった一連の作業をするのです。

他はシム調整とタペットプレートの調整程度の作業なのですが、初速は5~10m/secアップしてしまうんです。
この調整作業のうち「潤滑油」の効果はどのくらいあるのか? を数字で確認しちゃいます。
しかも古いグリースの拭き取り作業はしません!
誰でも手軽に出来ちゃうことに価値があるのです。めんどくさくてお金のかかるカスタムはプロに任せましょう。


私、ノーマルパーツ派ですから・・・



結果は後日。  


Posted by みやん  at 14:47Comments(0)本題の潤滑関連

2007年03月16日

はじめました。

はじめまして。みやんです。
このブログは「油」、つまり潤滑油の違いでエアガンが変化するのか?
良くなるのか? はたまた悪くなるのか?

あれこれイジらずに、潤滑油にこだわっていろいろやってみようといった
自己満足ブログです。

もう15年以上も前の話になりますが、某自動車メーカーを退職して
レース界では有名な潤滑油メーカーに就職。
まぁ、そのメーカーに就職すれば、その当時フルスポンサードしていた
グループA(若い人は知らないか・・・)のレース車両に乗せてもらえると
至って真剣に勘違いしてたわけですが・・・

その潤滑油メーカー(青い缶で有名?)が大企業でなかったため
開発部門と営業部門が非常に親密。
知りたいことは電話一本で何でも教えてくれるという、非常に恵まれた環境だったわけです。

営業部門で働いていたオイラがエンジンオイルよりも興味を抱いたのが
エアゾール商品、つまりスプレーです。
だってね、メーカーごと 正確に言えば製造元ごとにまったく違うのですよ。
なにが違うかというとズバリ「性能」です。
よく「フッ素配合」とか聞くと思いますが、含有量や添加方法によって
別物なんですね。全然。
そんな話も誹謗中傷にならない程度に書いて行きます。

さて、そんなこんなで今日からスタートするわけですが
幸運にも現在の仕事柄、多くの潤滑油メーカーさんと仲良くさせていただいて
「これちょーだい」の一言でサンプルがいただける環境です。
商品紹介の要素も多々含まれる場合がございますが
それはアレですよ、当ブログのスポンサー様という事で
ご理解いただきたいのですよ。  


Posted by みやん  at 17:52Comments(7)本題の潤滑関連