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Posted by ミリタリーブログ  at 

2007年03月26日

実験① 追記

まあ、自分としては予想通りの結果でしたね。
純正の黄色いグリースをそのままにして(ロットによってちがう?)
上塗りのような状態での実験ですから、本当に効果あるのかな?って思いもありました。

グリースってオイルを保持できない箇所を潤滑するために存在するわけです。
その使用条件によって稠度(ちょうど)を選んだり材質を選んだり。

通常の油と比べてグリースは稠度が高い、つまり硬いので高速で前後運動するピストンに対しては硬くて抵抗になるはず。
ではなぜグリースを使うのか?
これは予測でしかないのですが、メンテナンスフリーに近い状態を目指してるからなんでしょうね。
「オモチャ」のカテゴリーである電動ガンに毎回メンテナンスを求めるようじゃ商品として「ダメ」扱いされてしまったでしょう。実際JACなどに代表されたエア方式のフルオート銃は簡単な構造、簡単なメンテナンスでしたから、そのシェアを喰うためには信頼性重視は当然のことですね。

話を戻しまして・・・ 今回はノズルから少量のテフロン系潤滑剤をひと吹きするのみで初速の変化を計測してみたわけですが、この方法としては好結果だと思います。
シリンダー内部では、恐らくヘッドのOリングのみが接触してるはずです。
その接触部分に低抵抗物質であるテフロンの効果が出てピストンスピードが上がったと考えられます。
気密性がよくなったのでは?と考える方もいらっしゃるでしょうが、今回のオイルはサラサラの低粘度&乾燥皮膜タイプですから、気密には影響ないと判断してます。

ホントはピストンスピードを計る方法があればイイのですがね。
聞いた話ではノーマルで11m/S程度のスピードらしいです。
だとすれば8倍強の速度でBB弾を射出するってことですから、仮に1m/Sほどピストンスピードが上がると、その効果は・・・

今回は超お手軽テフロンコーティングでしたが、ヘッド周りの余分なグリースを拭き取ってからテフロンスプレーする「わりとちゃんとした調整」も検証しなければなりませんね。

あ・・・ それからですね、シリコン系の潤滑剤をギアとか高荷重がかかるとこに使っちゃダメですよ。
シリコンって安定した物質ですが極圧性(焼きつかない性能みたいな感じ)は低いですからね。
簡単に言えばサラサラすべすべだけどグリグリには弱いのです。
そんなわけでグリースマッチングなんかも検証する予定あり。  


Posted by みやん  at 18:35Comments(0)本題の潤滑関連

2007年03月26日

実験① 結果発表

おまたせしました。
予告分の実験をやってきましたよ!
場所は「AREA86」のシューティングレンジ。
気温は13℃くらいで冬にしては暖かめ。
弾速計はクローニーです。

今回用意した銃は東京マルイのM4ノーマルとM4Sシステムのショートバレル仕様。
いずれもノーマルバレル、メカボックスを開けたことすらないドノーマルです。

まずは何もしない状態で弾速を計りました。
10発計って、平均値を出します。

M4 88.6m/S
フルノーマルにしては良い数値じゃないでしょうか?
弾速も安定しています。

M4Sシステム(ショートバレル) 79.9m/S
やや初速が低めです。
やはりショートバレル加工が影響してるのでしょう。

早速、実験開始です。
予告どーりにテイクダウンしてノズル部分から油を吹き込んで数発空撃ち。
余分な油がバレルに吹き出ないためと、シリンダーに行き渡たらせるためです。
使用した潤滑油は「ワコーズフッ素オイル105」と日本で入手困難な「FUCHS HP LUB」です。
そのまま元に戻して計測開始!

まずはM4からです。
使用したのは「FUCHS HP LUB」
1回目 89.4m/s  2回目91.0m/s
2.4m/sアップです。
どーですかね? 施工後から計測終盤にむけて弾速は徐々に高くなりました。
もっと撃ち込んで馴染んでくると、ちがうデータが取れたかもしれません。
最高値は最後の20発目92.2m/sでした。

次はSシステム。
使用したのは「ワコーズフッ素オイル105」
1回目80.6m/s  2回目81.1m/s
1.2m/sアップ。
最高値は84.6でした。
こちらもやはり2回目の方が初速が高くなってます。
一発ずつ見ても後の方が初速が高くなっていることは明らかでした。

さてさて、皆様はこの結果をどのように見られますか?
間違いなく良い方向に結果が出てますよね。
もっと撃ち込めばまだまだ初速が上がるような気配です。
当然、追跡調査いたしますよ。耐久性も含めてね。


で、今回使用した潤滑スプレーは、いずれも「ゴム、プラスチックを侵食しない」という説明が付いています。テフロン自体は固体ですから、希釈している成分樹脂に対して攻撃性がない(少ない)ということですね。
それから両者ともフッ素系の潤滑スプレーです。
そして非常に高価なことも共通です。
「FUCHS HP LUB」に関してはフッ素の含有量が非常に多く、長期使用にも対応できるのではと予測していますが、それも見てみないことには納得できないです。
メカボにも使用してみる予定です。
日本では販売ルートがないため、見たこともない人が多いのでは?

ちょっと長くなったので、小分けにして個人的見解を書いてみます。
それとメーカのコメントももらえれば。

それから次回の実験は「バレルと油、徹底?検証!」だ。


  


Posted by みやん  at 12:10Comments(0)本題の潤滑関連